カラコンの歴史
カラコンの歴史を紐解くには、まず元となるコンタクトレンズそのものの歴史を知らなければいけません。
視力を矯正するコンタクトレンズ自体は、とても古い歴史を持っています。
16世紀のルネサンス期から、様々な研究が行われてきました。
ただ、実用化に至ったのは1940年代になってからです。
そして、まず広まったのは、ハードタイプのコンタクトレンズでした。
1980年から1990年頃になると、ソフトタイプのコンタクトレンズが使われるようになります。
ソフトタイプはハードタイプよりも安価で作れるという理由で、使い捨てのコンタクトレンズも大量に売られるようになりました。
カラコンが登場したのは、その使い捨てのコンタクトレンズが生まれた後の時代です。
ドイツのメーカーが、ソフトコンタクトレンズをベースにして、世界で初めてカラコンを開発したとされています。
それが日本にも入ってきて、まず積極的に使ったのは芸能人です。
平成の芸能人の影響力はとても大きく、特に安室奈美恵さんと浜崎あゆみさんがカラコンを使ったことで、それぞれのファンも真似をしてカラコンを取り入れるようになりました。
今では医療機器となっているカラコンですが、度なしタイプは、最初はファッションアイテムと同じ、どこででも買える雑貨として扱われました。
規制がない雑貨ということで、劣悪な製品も紛れている上に、正しい使い方を知らない人が多かったため、目に関するトラブルが多発してしまいます。
その結果、2009年に高度管理医療機器に認定され、許可を得たところからしか購入ができなくなりました。
そうして、今では安全なカラコンを手に入れられるようになっています。
高度管理医療機器に認定されてからも、カラコンは廃れるどころか、ファッションアイテムとしてますます重要視されるようになりました。
世界中のメーカーが、様々な色やデザインのカラコンを作るようになります。
ファッション雑貨としてのカラコンは、高価なアイテムでした。
けれど、メーカーの数が増え、通販でも買えるようになったことから、価格競争も激しくなっています。
そのため、高性能なカラコンを、より安い値段で手に入れられるようになりました。